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甘酸っぱい記憶----「となりのトトロ」
わたしにも四つ年下の妹がいる。

妹と二人きりならそうでもないが、同級生と遊ぶとき、幼い妹が足手まといになることがあった。
「あっち行ってて」「来ないで」などと、追い払ったことがある。
それでも妹は、しつこくわたしたちのところへやって来ては、楽しそうにニコニコしていた。
友人とわたしにはお年頃の話があり、妹には聴かれたくなかったので、妹の諦めるまで、ときに厳しく、部屋への入室を禁じた。

あのとき、妹も仲間に入れてあげればよかったなあと、懐かしくも酸っぱい後悔を、「となりのトトロ」を見るたび、思い出すたび、感じる。

わたしの育ったのは昭和三十年代ではなかったけれど、田舎のようすは、「となりのトトロ」の世界と似ている。

そういえば、妹が小学校低学年だったとき、通学路の田んぼ道の用水路に、ザリガニでもいたのか、ぐっと覗き込んだ拍子、しょっていたランドセルを落としたことがあった。
どんぶらこと流れてゆくランドセルをそのままに、帰宅した妹はケロリとしていた。
母の報告を受けた祖父が、すぐさまカブを飛ばし、下流でランドセルを見つけて来てくれたが、妹は、年度末まで、フニャフニャにふやけた教科書を使うことになった。

お騒がせな妹である。

となりのトトロ
となりのトトロ

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