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評価:
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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
¥ 3,835
(2007-05-23)
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男女四人の恋愛模様なのだが、男たちはやたらと事実にこだわる。
女に事実を言え、と迫る。
隠し事を持たないのが優しさだと思っている。
たとえ事実が人を傷つけようとも。
英米の映画を観ていると、「Tell the truth」とか「Tell me the truth」と、よく聴こえる。
「真実を話す」ことが重要らしい。
キリスト教における、「confession」に通じる考え方なのだろうか。
事実を知りたがるのは、嘘をつかれているのが厭だからなのだろうが、そこには、相手の「嘘」という思いやりを受け容れようという人間的な大きさがない。
特にダン。
自分のことしか考えていない。
ラリーも、アンナの気持ちなどお構いなしに、自分の愛を押し付ける。
それって、本当の愛ではなく、自己愛でしかないんじゃなかろうか。
ラリーの場合、一度完全に自分から去った相手を、策を弄して騙すようにして取り戻す。
恋愛には、嫉妬や独占欲が必要なときもあろうけれど、ラリーはアンナをその後も愛しつづけることができるのか、疑わしくなる。
四人の中では、アリス役のナタリー・ポートマンが光っていた。
彼女の、日本人に通じるロリータっぽい容貌は、ハリウッドでは子供扱いされそうだが、実際そうでないのは、彼女の持つ聡明な個性なのだろう。
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