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「ヴェロニカ・ゲリン」
評価:
キャロル・ドイル,キャロル・ドイル,ジェリー・ブラッカイマー,メアリー・アンガスドナヒュー
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
¥ 1,050
(2006-01-25)

JUGEMテーマ:映画

1990年代になっても、アイルランドは治安が悪かったんだなあ、と、『仁義なき戦い』 みたいに展開する画面を見ながら思った。
確かに、1980年代は、まだまだIRAの活動が活発であったし、帝国主義の膝元でありすぎた不運のせいで、国家の平安など、なかなか望めなかったろう。

アイルランドは、国内の産業が栄えているとはいえず、多くの国民がアメリカへ移民せざるをえなかった国に見える。
映画『アンジェラの灰』に描かれていた国内の貧しさは悲惨であったが、日本とて、国内での貧しさよりはマシになれると希望を持ち、ブラジルをはじめとする受け入れ国に移民していった過去があり、アイルランドの貧窮は、よそ事ではない。
そして、アイルランドの人々の一部は、移民先で、『ギャング・オブ・ニューヨーク』にならざるをえなかった、「移民」であることの辛さ。

ヴェロニカ・ゲリンの、悪に屈しない強い精神は、アイルランドの厳しい風土が滋養を与えた崇高な果実だったのではないだろうか。
ヴェロニカの夫と母の、ヴェロニカの新聞記者という仕事に対する理解は、共に真実を暴いて公表しようと奔走する同僚や刑事たちと同じ次元のものに見えた。
いや、身の危険という意味では、共に暮らす家族の方が、巻き添えになる可能性が高い。
それでも、夫と母は、ヴェロニカに仕事を辞めさせなかった。
辞めろと言って聴くヴェロニカでないことをよくわかっていたろうし、ヴェロニカが誇りでもあったのではないだろうか。

ああ、こういう国から「U2」も生まれたのだ、と、感慨深かった。


前に観た『アビエイター』で、キャサリン・ヘップバーンを演じていたケイト・ブランシェットが、この映画では、「闘士」とも呼べる新聞記者だった。
ケイトが、映画の最後に出てくるヴェロニカ本人の写真とよく似ていたので、びっくりした。

彼女は、知性のある役のできる、数少ない有名俳優であると思う。
娼婦を演っているのを観たことがあるが、彼女は、エリザベス1世を演じて大評判をとった女優でもある。
ボブ・ディランまで演っているというから、驚き。
その役柄の幅の広さは、ほかの俳優ではちょっと思い浮かばない。
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