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「8 Mile」
白人ラッパー、エミネムの半自伝的映画。

エミネムの演技が、想像したよりサマになっていた。
が、自堕落な母親、デトロイトの自動車工場での仕事、貧困、などから抜け出そうともがく青年の憤りと苦悩を表現しきれていたか、というと、そうでもない。
そこは大目に見るとして・・・・・・。

映画の中にいるのは、ラッパーとして成功したばかりの、最高に勢いのあった頃のエミネム。
射るように澄んだ眼で、明日を、未来を、渇望している。
あの、よく切れるカミソリみたいな雰囲気は、”ラッパー・ミュージシャン”エミネムが天然に持っているものであり、ほかの俳優にはちょっと真似できないだろうなあと思う。
そして、ゾクゾクするほどカッコいい「Lose Yourself」。

音楽活動はつづけているものの、現在のエミネムの上に、初期の頃のハングリーさは見当たらない。大爆発し、成功し、たちまち「燃え尽き症候群」がやってきたように見える。
当初のエミネムの、稀にみるカッコよさを後々の人の説明しても、なかなか信じてもらえない可能性が、現在のエミネムからすると、高い。
そう考えると、よくぞ最盛期のエミネムをフィルムに残してくれた、と、貴重な証拠を見る思いがする。

やりたいと思っていたことを成し遂げ、成功したあとも、エネルギーを保ちつづけるのは、たやすいことではないかも知れない。しかし、”反抗の音楽”であるラップやロックが、その命である「怒り」を失っては、もはや存在しえないだろう。

8 Mile
8 Mile
エミネム
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