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「皇帝ペンギン」
皇帝ペンギンは海の中で暮らしているが、繁殖は海中ではできないので、その時期だけ陸にあがるのだそう。
それは、氷の安定する、真冬−−。

マイナス40℃にもなる南極の冬は、筆舌に尽くしがたい過酷さで、ペンギンに迫る。
丸二日も吹き荒れるブリザードは、喉の渇きを潤すための雪さえも吹き飛ばす。

生まれた卵を温める担当は、雄。
雄は、四ヶ月間何も食べず、体重を半分に減らしながら、卵を孵し、ヒナを守る。

その間、雌たちは餌を獲りに、海へ。
なんだ坂こんな坂の氷の上を、股下のあるかないかのペンギンたちが、歩きに歩く。
道のりは、100キロメートル。
二十日間、彼らは休みなく歩く。

海で数千キロ泳ぎ、餌を取ったら、また100キロ歩いて、営巣地へ。
養育係を雌とタッチ交代した雄が、今度は自らの食料を得るため、衰弱した体に鞭打って、100キロ先の海へ出発する。

氷上の行進についていけないものには、常に孤独が待っている。
ほんの小さなミスが、極寒の南極では命取りになる。

極限の生の世界には、ただ目を瞠るばかり。
丸くて愛らしい姿をした皇帝ペンギンの背中に、厳しさと哀愁が滲んで見える・・・。
ペンギンたちには、心底感服した。頭が下がる。

フランス語のアテレコだと、丸まっちいペンギンたちが、憂いを含んで見えてくるからおもしろい。
エミリー・シモンの音楽もよい。

「撮影日誌」・「南極の春」、共に「皇帝ペンギン」に劣らぬ仕上がり。
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