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「マルタイの女」
JUGEMテーマ:映画


伊丹十三の女シリーズを、NHK BS2でやっていたのを録画し、少しずつ見ている。
どれも一度か二度は見ていて、断片的に憶えている。

新興宗教や地上げ屋、ヤクザなどと闘う「女」に、溜飲の下がる思いがしながら、当時の世相を思い出してもする。
エッセイを書いたり、CMを作ったりと、アップトゥデイトな仕事をしてきた伊丹らしく、映画を撮っても、時代に斬り込んでいったのだなあ、と感慨深い。

『マルタイの女』は、それまでのマルサやミンボー専門の弁護士などと少し毛色が異なり、宮本信子演じるのは、偶然に殺人を目撃したために警察の護衛の対象となる、受身の「女」である。
その「マルタイの女」を、主婦や会社員などではなく、女優に設定したことで、現に映画を撮影している監督以下の、演劇に携わる人々のよく知る内情を材料にした、つまりは、『蒲田行進曲』のような「引用の映画」になっている。

村田雄浩演じる映画・芸術好きな刑事のときどき口にする薀蓄(トリュフォー、ミケランジェロについてなど)を聴き、見ているコチラは、西村雅彦とは正反対に、ウンウンと頷きたくなる。

最後に見た映画が『ウエスト・サイド・ストーリー』だと言う西村雅彦演じる刑事が、マルタイと一緒に入った映画館で見、内容に入り込んだあまり、思わず立ち上がってしまうスクリーンの捕り物劇は、おそらく高倉健主演の『駅 STATION』のパロディであろう。
誰もいない夜更けの線路の上を歩いて来た、妹と待ち合わせている殺人犯の根津甚八は、あんなカラフルなボクサーみたいな恰好はしていなかったが。

宮本信子演じる女優・磯野ビワコが、護送中、新興宗教団体の信者に火炎瓶を投げ込まれ、大勢のマスコミの待つ裁判所前で、火だるまになった西村雅彦を助けに走ったあと、「撮ってるね、撮ってるね」と、カメラを指しながら、揚揚と裁判へ向かう場面は、『サンセット大通り』のラストシーン、往年の大女優(役柄も実際も!)であるグロリア・スワンソンが、自宅にカメラが来たと知り、老いた顔にどぎついメイクを施し、大階段を陶然と下りて来る場面を思い出させる。

『マルタイの女』は、『ミンボーの女』を製作した伊丹監督自身が、暴力団に顔を切られるなどし、「マルタイ」になった経験を基にし、作られたという。
妻・宮本信子演じた「ミンボーの女」同様、暴力に屈することなく、世相に斬り込んで行った伊丹十三。
宮本演じる「女」は、伊丹本人の姿であろう。
伊丹の「女」を見るとき、私は鼓舞される。
評価:
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ジェネオン エンタテインメント
¥ 3,530
(2005-09-22)

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