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「テンセイクンプー 転世薫風」
評価:
大野智,美波,秋本奈緒美,羽場裕一,きだつよし
ジェイ・ストーム
¥ 5,680
(2008-03-26)
JUGEMテーマ:ジャニーズ


ストーリーは、ストレートな「平和主義」。わかりやすい。
たわいない、とも言える。

が、そこは舞台芝居、役者たちの躍動する体が、たわいのない主題以上のものを訴える。
生身の人間が、体をめいっぱい使って動き回ることの発する迫力は、舞台の醍醐味だろう。
特に、主演の大野智の運動量はかなりのもの。

マッドサイエンティストの製造したコート形の「転世機」には、まさかのときに備えた「剣術モード」「カンフーモード」「ダンスモード」が装備されてい、スイッチを入れると、着ている人間を操ってくれる、という、ジャッキー・チェンの『タキシード』みたいな、ハイテク服。
大野君の演じるのは、変哲のないフリーター・風峰薫で、お金欲しさに、「転世」の被験者になる。
薫は、1623年にタイムスリップし、顔が似ているのか猿飛佐助に間違われ、今は徳川の隠密・服部半蔵とその一味に命を狙われる破目になる。
そこで活躍するのが「転世機」。
はじめは、制御のきかない自身の体に驚きながら、大野君は「剣術モード」「カンフーモード」「ダンスモード」と、一通りコートに操られて見せる。
争いを好まない、まして、現代の平和な時代から飛ばされて来た薫には、徳川に復讐しようと潜伏している佐助のかつての仲間・真田十勇士の悲願が理解できない。
だが、薫を佐助と思い込み、大事な仲間として扱うがゆえに、真田十勇士たちは、半蔵の砦で命を落とす。
現代では天涯孤独、取り得もなく、社会から不必要とされてきた薫は、自分のために命を懸けてくれた人たちの惨い死を眼前にし、怒りにかられ、剣をとる。

ちょっと寂しくはあるけれど、ノホホンと生きていた風峰薫が、阿修羅のようになって敵を斬るという、一人の人間が、置かれた状況により大いなる変貌と遂げる様を、大野君は鳥肌の立つほど鮮やかに見せてくれる。
この幅は、大野智君だからこそ出せるものである。
役者だなあ、と思う。
テレビ番組などで大野君のポヨンとしたたたずまいを知っている者は、大野君の体のどこかに、モード変換のスイッチがあるのでは、と思いたくなる。
『転世薫風』の中で、大野君の着ていた「転世コート」にスイッチがあったように。

初回限定版には、先日表参道ヒルズで行われた大野君の個展の映像が、三十分ほどついている。
その中に、『転世薫風』についてのインタビューがあり、話の内容に合わせ、過去に大野君の主演した、きだつよし作・演出の『センゴクプー』と『バクマツバンプー』の映像が挟まれる。
録画してあるなら、その二本もDVD発売してください。見たい。
現在上演中の『アマツカゼ』だって、見たいけれど、チケットが取れない。
個展は、入場無料なのはよかったけれど、見たくて並んだ人のほとんどが入場制限に遭って見られなかったそうで、結局ファンクラブの会員のうち、希望者、しかも抽選で入場券があたる、という、供給寡少きわまりない事態になったというではないか。
事務所が大野君の人気を読めていないのか、または、じらしているのか・・・・・・。
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